

第2章・解体工事の前に知っておくこと
2-1 家財・残置物
建物の中に家具、布団、衣類、食器、家電製品などが残っている場合、それらが建物解体費の中に当然含まれているとは限りません。
残す物、持ち出す物、処分について相談する物を、見積り前または着工前に分けておくと確認しやすくなります。現金、通帳、印鑑、貴金属、写真、重要書類などは、工事前に必ず確認しておくことが大切です。
2-2 電気・ガス・電話・インターネット
解体前には、電気・ガス・電話・インターネットなどの契約や引込設備について確認が必要です。単に料金契約を止めるだけでなく、建物につながる線や設備の撤去について事業者との調整が必要になる場合があります。
手続きの時期や方法は契約先によって異なるため、工事日程が決まった段階で早めに確認しておくと安心です。
2-3 水道
水道は、解体工事中に散水などで使用する場合があります。そのため、他のライフラインと同じ感覚で早い時期に完全停止してしまうと、工事に支障が出ることがあります。
水道をいつまで使用するのか、メーターや給水管をどうするのかは、工事業者と確認してから手続きを進める方が分かりやすくなります。
2-4 井戸・浄化槽・便槽
敷地内に井戸、浄化槽、便槽などがある場合には、建物とは別に確認が必要です。位置が分からない古い設備が残っていることもあります。
撤去するのか、埋め戻すのか、残すのかによって作業内容が変わるため、存在が分かっている場合は見積り時に伝えておくことが大切です。
2-5 仏壇・神棚・位牌・思い出の品
仏壇、神棚、位牌、写真、アルバムなどは、処分方法について家族や親族の考えが分かれることがあります。
解体直前になってから探すと時間が足りなくなる場合がありますので、建物内の整理は余裕をもって行い、残したい物については先に取り出しておく方が安全です。
2-6 境界の確認
隣地との境界付近に塀、樹木、物置などがある場合、どこまでが自分の所有物なのか確認が必要になることがあります。
境界が曖昧なまま工事を進めると、隣地の構造物や樹木を誤って撤去するなどの問題につながる可能性があります。境界標や図面、過去の資料などがある場合は、工事前に確認しておくことが重要です。
2-7 近隣への配慮
解体工事では、騒音、振動、粉じん、工事車両の出入りなどが発生します。工事内容や現場条件によって程度は異なりますが、近隣への事前説明や挨拶がトラブル防止につながる場合があります。
特に住宅が近接している現場では、工事範囲だけでなく、車両の駐車位置や道路の使い方なども確認しておく必要があります。